- まず、一般的な話からすると、・・・こんなのは今更言い尽くされてると思いますが、普通に
起承転結のしっかりしたストーリーを期待すると、やられます。
ハシゴ外された気分になって、モヤモヤ、イライラが募ること請け合いです。
ただ、初めて見た人なら、ほとんど最後の近くまでは、「この先どうなっちまうんだ?」というスリ
ルをこの上なく感じながら、見ることができていたはずです。
つまり、その瞬間のドキドキ・ハラハラをよしとするなら、満足度は非常に高い作品と言えます。
結局、スピルバーグは、こういう映画を作ることに抵抗のない製作者だということだと思います。
一般に映画に期待される真っ当な展開を当然のように期待する観客の存在を、全く考慮に入れ
ずに(そこに計算があるのかどうかは知らないし、知ったこっちゃないですが)作品を世に出すこ
とができる。
そういう意味で、あの「激突」に似た雰囲気があるのですが、あれも論理的な展開が必要だと思
う人にとっては納得いかない作品ですが、好きな人には非常にウケる。
実は自分は、どっちかっていうと前者の方です。
つまり後の展開に至る種がちゃんと撒かれてないと駄目な方。
しかし、この宇宙戦争は楽しめましたし、むしろ好きな作品と言えます。
それはまあ・・・、押し切られたってことかと。
ある意味敗北、みたいなもんですけど、ともかく最終的には面白さに理屈なんてないですから。
ラストを観て、「えー!?」と思ったことは確かですけど、それでも、それまでの高揚感を消すに
は至らなかったというか・・・。
そういう意味では、ゴリ押しの、あざといエンターティメント作品とも言えると思います。
だからこそ面白い。
少なくとも、9.11なんかとは、全く関係ないと思います。
何でもあれと結びつけるのは、ホント止めた方がいい。 - 既に類似した記載があったら、ごめんなさい。
この作品は、2年半前に劇場で観ましたが、なかなか面白かったです。
地球外生命体に関しては全くの創作ですが、仮に世界中が攻め込まれた際の人類の反応、対応などが現実的に描かれていると思います。
ラストのオチ(と言っていいのか?)も、これまた創作ですが、ユニークなアイデアで興味深かったです。
「宇宙戦争」は「インデペンデンス・デイ」とよく比較されますが、どちらも楽しめると思います。
強いて言うと、前者は全体的に殺伐としたテイストですが、後者は娯楽性に溢れた出来だと思います。
未見の方も、一度レンタル等で観賞されてはどうでしょうか。 - まぁこれはこれでいいんじゃないでしょうか。(笑) というのが一番最初の感想です。
普通には楽しめました。
危機感を映像と音声で感じることができ(とはいえホームシアター)、助かるだろうか?生き延びられるだろうか?ハラハラドキドキは最後まで。
SFってよりは、パニックかアクションとして見た方がおもしろいかな。スピルバーグのSFはやっぱりハズレってことですかね。 - 原作ファンには十分受け入れられるものです。オチが酷いという方は、主人公が敵の母船に乗り込み、核ミサイルで破壊するというような展開を求めているかもしれませんが、この作品はそういうカタルシスを求める作品ではありません。
この作品は、地続きの恐怖と言いますか、9.11後の、リアルな恐怖を一般人の目線で表現した作品なのです。劇中で、宇宙人の攻撃を(外国の)テロと疑ったり、墜落した旅客機のシーンなどは、9.11後の米国人にとって、地続きのリアルな恐怖です。
しかしそういう描写の為、作品世界の全体像がはっきりせず、ストーリーが分かりにくいという欠点があります。しかしそれは個人の好みの問題でしょう。
私は、原作と同じオチ―巨人のような科学の力を以てしても倒せない宇宙人を、目に見えない程『ちっぽけ』な○○が倒す―は、イギリス人的な皮肉と、(原作当時の世界状況から)解釈しています。 - この映画、一般的には原作通りの物語として観られているようですが、裏には身震いするような超現実的な物語が隠されています。
気づいた時の興奮は凄いものがあったため、あえてここではすべてを明かさず、ヒントを書きたいと思います。
●前半と後半であまりにギャップがありませんか?
【前半】
・子供らは父親を心から軽蔑し、父は子供を見殺しにする極寒の父子関係
・民衆がパニックで暴徒化し、己のためなら他人をも殺す
・トライポッドの目的は人間の抹殺
・恐ろしいほどに現実的でリアルな描写、展開
【後半】
・父親は子供のために大活躍
・民衆は自分の危険も顧みず協力して他人を救う
・トライポッドの目的は人間の利用
・宇宙人とハラハラドキドキの茶番劇をして助かり、娘が見つかって手榴弾で返り討ちにし、弱点を発見し軍に指示し、
意外な理由で敵が全滅、という娯楽映画らしいご都合主義の展開
●最後のシーン、無人の街の中でなぜ妻の家だけが平穏無事なのか?
●なぜ、あの大爆発で息子が生きていたのか?
●茶番劇のような息子との抱擁シーン(勇者のように生還したのなら、より一層父を軽蔑するはず)
以上、流し見するとわかりづらいですが、このように伏線がたくさんあります。
細かく言うなら、視覚的にも後半はそうとわかるようなカメラワークや唐突な描写が多用されています。
決定的なのは、中盤に明らかにおかしい場面のつなぎがあります。
その瞬間から、物語は変わっています。
スピルバーグは、やはり鬼才でした。
興行上の制約のため原作に忠実に作りながら、裏には全く逆の、超現実的な重いテーマをぶちまけたんだと思います。
人間性の本質、現代の親子関係、科学への盲進、そのすべてに警笛をならしている。
邦題は宇宙戦争ですが、宇宙人とは戦っていません。一方的に殲滅されているだけです。
戦っているのは世界、自分の中の主観世界と、外の客観世界です。
原題どおりの恐ろしい映画だと僕は思います。







